土をこねたり、かたちを作ったりできるスペースです。
ぐにゃぐにゃとやわらかい土はさわっているだけで気持ちがよく、
なにかを作り始めたら、子どもが粘土あそびに夢中になるような楽しさがあります。
ひび割れがうつくしい古い土壁と、
かたくてやわらかな土間の床、
太い梁を見上げる吹き抜けの天井の、
穴蔵のような空間です。
ここにすわってひと呼吸。
好きな飲みものをゆっくりとのむ。
土をこね、ひたすらになにかを作っていく。
手を使い、からだを使い、
やっていることそのものに没頭するうち、
あたまはだんだんと空っぽになり、
余計なものはぬけ落ち、
感覚が主となった時間に入っていきます。
これまでもじぶんの中にあり、
長いあいだ忘れられていた場所。
旧知でありながら、
未知でもある。
そのフィールドへと続く扉へ。
ようこそ。
※詳細は順次アップデートしていきます。

〔土えらび〕
まずは土を選びましょう。
赤土、白土、黒土などの粘土。あるいは磁土。
土によって手ざわりが違います。
仕上がりの色や風合いも違います。

〔菊練り〕
かたちを作り始める前に土を練ります。
土の中に入っている空気を抜きなめらかにする工程です。
菊の花びらのようになるので菊練りといいます。

〔成形〕
かたちを作ります。手びねりです。
紐づくり、タタラ、玉づくりなどの方法があります。
削り出しをしたり文様をつけたりすることもできます。
ここがいちばん楽しいところ。

〔素焼き〕
しっかり乾燥させたのち800°で10時間ほど焼成します。
これによりかたちが定まります。
この後の施釉をせずにここで完成するのが土器です。

〔釉薬がけ/絵付け〕
素焼きをしたものに施釉をしたり絵付けをします。
釉薬は、長石や珪石、植物などの灰、石灰、色をつけるための金属などを調合して作ります。施釉をすることで素焼きよりもつるっとした仕上がりになり、好きな色をつけることもできます。
水が漏れず、汚れはつきにくく、実用性がアップします。

〔本焼き〕
1240°で13時間ほど焼成します。酸化焼成です。
窯出しはクライマックスの瞬間です。
