writing 彼女との邂逅 彼女とはじめて出会ったのはたぶん3年前の春。エナジーワークの基礎クラスで。それから一年半くらいののち、本格的な2年制プログラムの同期になった。最初の頃の印象はどうだったかなあ。かわいい、いい子という感... 2025.06.13 writing
writing 雨がすき 雨がすき。いつからだろう。雨の日は静か。世界がしずかになって、雨の音だけになる。雨の音に耳を澄ます。落ちつく。人の気配がないからかもしれない。雨の日はみんな家の中にいるから。洗濯をしなくていいし、(よ... 2025.06.10 writing
writing 出口はどこにある? 合宿で一週間ほど滞在していたのは、北海道駒ヶ岳や大沼公園に近い函館の自然豊かなエリアだった。周囲をぐるり緑に囲まれた広い敷地に建つホテルをほぼ貸切にして、専属シェフたちの作ってくれるおいしいヴィーガン... 2025.05.30 writing
writing 東京の街に思うこと2 銀座で行きたかったところもう一つは、エルメスのギャラリー。ガラス造りのスレンダーで瀟洒な建物の中は、エレベーターの床すら雅だった。開催中の企画展『スペクトラム スペクトラム』 は、絵画、インスタレーシ... 2025.05.28 writing
writing 東京の街に思うこと 銀座もそうだったし、表参道もそうだった。大通りの路面には外資の建物がやたら目につき、メガサイズのビルディングがその存在感を露骨なほど前面に押し出しながら聳え並んでいた。大学生の頃に銀座や表参道でアルバ... 2025.05.28 writing
writing 銀座でハロー ひさしぶりに東京に立ち寄る機会があったので、自分のために一泊することにした。着いた日は特に予定を決めないでおいた。自分のための時間ということは決めていたから、その時のフィーリングと流れで動こうと思って... 2025.05.25 writing
writing 何もしない 何もしないのは得意ですか?私はずっと苦手だった。今でもまだ得意じゃない。自分のそういうところには長いこと気づいていたけど、それが問題とは思っていなかった。むしろよきことだと信じていたから。「何かをする... 2025.05.16 writing
writing あとからじわる 昨日の朝のことだったか、息吹が庭の隅にしゃがみ込んでなにやら真剣にゴソゴソやっていた。午前中に出かける予定があったので私はやる事に追われていつものように忙しくしていた。「いぶちゃん、なにやってるのー?... 2025.04.30 writing
writing 見入る 聞き入る 感じ入る 悦に入るという言葉がある。こう書いて「えつにいる」と読む。私にとって特別な言葉のひとつ。この言葉に出会ったのは私がまだハタチそこそこのことだったと思う。その頃の私は料理に夢中で、その度合いをさらに増す... 2025.04.23 writing