東京の街に思うこと

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銀座もそうだったし、表参道もそうだった。
大通りの路面には外資の建物がやたら目につき、
メガサイズのビルディングがその存在感を露骨なほど前面に押し出しながら聳え並んでいた。

大学生の頃に銀座や表参道でアルバイトしていたが、私の知っている街ではなくなっていた。
特に銀座は別の世界。
ここはもはや日本ではない、NYだ!
(行ったことないけど)

ここは、これは、一体なんなんだろう?
これは一体、だれが作ったんだろう?
なんのために作ったんだろう?
ここにいるみんなは、なんのためにここに集まってきているんだろう?
みんな何がしたいんだろう?

あまりにも異様で分かりやすい変貌ぶりに、
素朴で純粋な興味関心がかき立てられた。

今こうして目の前にできたこの街の、
ここにいる人たちの動きのその下で、
元で働いているものはなあに?
それはどんなエネルギー?
どんな意図?
どんな力学?

いったいだれのどんなものが、
これをこんなふうにあらしめたのか?
こんなふうに具現化せしめているのだ?と。

私は自分がまるでエイリアンのようになって、
地球上で人間の作り上げたものを興味深く眺め、観察するような気持ちで観ようとしていた。
隠れた数式を見つけようとするように。

なんなんだろう?
なんなんだろう?
なんなんだろう?

何かがグロテスクなまでにデフォルメされたものが形を成しているような。
その表れとは何か。

これが今回の東京ステイでの、いちばんbigでhotでvividな自分へのお題(クエスチョン)だった気がする。

それは人間探究への問い。

人間ってなんだ?

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