そんなわけで、
出会いから2年以上も近づくことのできなかった私と彼女だったが、(なんだかロマンチック!)
ついにようやく接近の運びがやってきた。
函館へは、高松からだと羽田で乗り継がないと行けない。
せっかく羽田を経由するので、今回は自分のために東京で一泊して帰ろうと決めていた。
特に予定はなかったけど先に自分でそう決めた。
そうしたらある時、
彼女も含めた何人かのグループでやり取りをしていて、たまたまその時の話題と話の流れから、私が前からMiMCという化粧品のshop(表参道にある)に行きたいと思ってること、よかったらだれか一緒に行かない?というメッセージを投げることになった。
それにすぐさま彼女が「行きたい」と賛同してくれて(!)
それからしばらくして「函館合宿の後に行かない?」と誘ってきてくれたのであった。
いや〜うれしかったな〜!笑
しかもおもしろいことに、
なんと合宿前にも彼女と集う(居酒屋で飲む)という運びが別ルートからやってきたのだ。
いちど近づけるようになったらとことんそうなるものなのだろうか?
こちらは3人でだったが、そんなふうにじっくり彼女と語らう機会は初めてだったからなにせ新鮮だった。
そして合宿後に東京で落ち合った。
私は6年も東京を離れているから最新スポットはわからないし、(もともとそんなに知らないが)
自分がリラックスできるところと言ったらやっぱり緑のあるところということで、shopに行く前に明治神宮を散歩しようよと彼女を誘った。
緑の中を歩きながら彼女と話したかったのだ。
・
朝、明治神宮で待ち合わせて、
大鳥居をくぐって緑のトンネルの中を歩いた。
境内に入ると、
結婚式を挙げているカップルが何組もいて、
自然とおめでたい気持ちになった。
本殿の両脇にはこんもりまるい楠ノ木があって、
向かって左側の方は夫婦になっていた。
それをバックにふたりで写真を撮ってもらった。
お詣りをすませたあと、
私はお守りを買うために社務所に並び、
目にとまった金色の鈴を2つ買って片方を彼女に渡した。
ふたたび緑のトンネルを歩いて戻りながら、
「いつか夫婦だったことがあったかもね」と彼女が言い、
たしかにそうかもしれないと私も思った。
駅でスーツケースを引き取り、
ドーナツ買いたいと言った彼女につられて私も娘にいちごドーナツをお土産に買い、
表参道を青山通りまで一緒に歩いた。
(彼女はドーナツを頬張りながら)
ふたりにとって表参道はゆかりのある場所で、
私は大学生の頃のバイト先が、
彼女は大学があった。
それぞれに思い出のある道を、
はじめての組み合わせで歩きながら、
なつかしさと共に歩いた。
shopに着いたらたまたまその日は30分早くオープンしていて、
待たずにすんなり入ることができた。
ふたりとも素敵にメイクしてもらい、
新しいアイテムも購入して、
かわいいノベルティまでもらえてうきうきだった。
青山の路地をぷらぷらして、
今っぽいお店を見つけて入り、
今っぽいおしゃれなサンドイッチを食べながら、
私が持ってきたオラクルカードを彼女が引いて、おしゃべりして、
サンドイッチを交換こして食べた。
彼女の横顔越しの窓からは、
隣の洋服屋さんの建物のブルーの壁と生い茂る蔦のグリーン、
大きなリュウゼツランが見えていた。
それからバイバイをして別れた。
正味4時間ほどの会合。
・
ぜんぶが夢のように楽しかった。
昔の親友と久しぶりに会って遊んだみたいな。
楽しかったし、とてもうれしかった。
子どもみたいな無邪気さで。
魂の縁というものはある。
だけど私たちの魂がまっすぐつながれたのは、
お互いが纏っていたものをごっそり落としたから。
そのことを私も彼女もよく知っている。
だから私たちはふたたび本当に出会えたのだ。
そう、あれはたしかに彼女との邂逅だった。
彼女との邂逅2

コメント